昨夜の1本は、
Marc Pesnot Coeur de Raisin.
フランス人が最も住みたい街として人気のナント市郊外にワイナリーがあります。
このワイナリーのプリムールワイン的な、ムロン・ド・ブルゴーニュ葡萄から生まれた白ワインです。
2024年は春先の霜害は逃れたものの、私が訪問した5月中頃から夏前までずっと雨が降り続いて、葡萄畑はベト病との闘いでした。
7〜8月の夏も、30°C超えしたのは10日程しか無く冷夏とも言える暑さの少ない日々だったようです。
しかしながら2024年秋に選果され少量にて収穫された葡萄は充実していて、アルコール度数やや低めの酸味が乗った爽やかで、またシスト土壌由来の旨さも重なって、天ぷらや寿司など和食系にピタピタ相性の素晴らしい風味に仕上がっています。
厳しいと思われた年でも、きちんと畑仕事をしているからこその出来映えです。
プノさんをはじめ、日本から造り人として入っている古谷さん達の頑張りが目に浮かんできます。
涙が出てきます。
10月に計画している『お客様フランスワイン旅行』では、このワイナリーと美しいナントの街を皆様とご一緒出来たら、と夢見ています。
ワイン銘醸地では無く、有名な葡萄でも無く、それでも『世界一の白ワイン』を造ることに挑戦している人生をかけているこの人達に会って欲しいのです。
『ワインは人』を実感するエモーショナルな1本です。
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