昨夜の1本は、
Chateau Pierre Bise Rose de Loire.
土壌由来のミネラルが優しくしなやかに料理の味わいを包み込んで相性の良さを引き出します。
ワイナリーに初めてお邪魔したのは25年前。
地下の寒いセラーの中でご主人のパパンさんの、土壌がワインに与える影響についての熱い講義を2時間以上聞かされました。
日本でワインを一通り学んだつもりでいた私にとって、土壌からワインを語るというそれまで知らなかったアプローチに圧倒され、自分の無知さを実感したものです。
日本では今でも葡萄品種のことが中心に語られていますが、それではワインの本質を知ることは叶いません。
昨年のワインの国別輸入量で、ここ10年程一位だったチリワインを抑えてフランスワインがNo.1に返り咲きました。
ステイホームによって家でゆったりとワインを味わえることが多くなって、フランスワインの豊かなミネラルの旨味が普段私達が食べている和食の旨味と上手くマリアージして日本人の繊細な舌を捉えたからだと勝手に推測しています。
フランス自然派ワインには、美味しさだけでなく、日本人に合う深みのある旨さがあります。
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