昨夜の1本は、
Marc Pesnot Miss Terre『Micaschiste』.
旨いです。
魚介料理にこれ以上相性の良いワインはあるのでしょうか。
『Micaschiste』とは雲母片岩土壌です。
地中深くまで伸びた葡萄樹の根っこは、数千万年の時間を経て形成された土壌のミネラルを吸い上げて、ワインの香味にふくよかでリッチな厚みをもたらします。
ワインの魅力について、セパージュ(葡萄の種類)は大切ですが、現代のフランスワインでは土壌を表現することがより重視されてきています。
土壌の名前をワイン名にしているこのワインのように、土壌やそこに住む微生物こそがワインの香味にオリジナリティを与えているからです。
カリフォルニアやオーストラリアワインなど、セパージュの特性を主に打ち出すワインと、
土壌・気候・セパージュ・人などの多様な重なりによってワインの香味に深みが生まれるフランスのVin Naturel.とは、全く別物であると私は思っています。
フランスワインはやっぱり世界一だなぁ、と、実感し自分の仕事を誇らしく思えた夜でした。
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